ZABBIX 1.1beta10リリース

ZABBIX 1.1beta10がリリースされました。

以下、リリースノートの翻訳です。
------------------------------

ZABBIX 1.1beta10リリースノート

    このドキュメントはZABBIX1.1 beta10のリリースノートです。
    以下にリリースの詳細を示します。
    これは過去の情報の訂正や主要なドキュメントの補足となります。

    このリリースでは様々な問題の修正と、いくつかの機能追加を行っています。


[変更点]

  * Oracleのサポート

    実験的な機能であるため、重要なシステムでは使用しないでください。
    この機能は次のリリースで正式にサポートされます。

  * MySQLデータベース接続性能の改善

    MySQL接続ルーチンを修正し、MySQLへの負荷の高い処理を改善しました。

  * タイムアウト状態の処理を改善

    ZABBIX 1.1beta9ではタイムアウト状態を正確に取り扱いませんでしたが、
    より高い柔軟性とパフォーマンスのために、処理方法を修正しました。

    ZABBIXサーバーに、以下のパラメータを追加しました。
    - UnreachableDelay
    - UnreachablePeriod
    - UnavailableDelay

  * 新しいレポート

    以下のレポートを追加しました
    - Most Busy Trigger Top 100
    - Notification Report

  * 新しい単位「unixtime」

    この単位を設定したアイテムは、自動的に人が読むことのできる
    形式に変換されます。

  * アプリケーションによるアイテムのグルーピング

    ホストごとにアプリケーションを定義することができ、
    ひとつのアイテムには複数のアプリケーションを設定することが可能です。

  * WEBインターフェースのパフォーマンスを改善

    PHPスクリプトのパフォーマンスおよびメモリ使用量を大幅に改善しました。

  * グラフ上にトリガーを表示

    シンプルグラフと、ユーザー定義グラフにトリガーを表示することができます。

  * ワーキングタイムのサポート

    ワーキングタイムを設定、グラフ上に表示することができます。

  * アイテムのキーの選択肢

    アイテムの設定が簡単に行えるようになりました。

  * Win32エージェントのアイテム名を変更

    詳細についてはZABBIXマニュアルを参照してください。

  * UNIXエージェントの改善

    proc.num[]、proc.mem[]パラメータ、および、Solaris、 Tru64、 AIX
    のエージェントを改善しました。

  * 修正

    - トリガーのlogserverity()設定を修正しました。
    - シンプルチェックの評価方法を修正しました。
    - Win32エージェントのイベントログ監視を修正しました。
    - Win32エージェントがクラッシュする問題を修正しました。
    - ログ用の履歴クリーニング機能を修正しました。
    - グラフの左軸の計算方法を修正しました。
    - Win32エージェントのログ監視機能を修正しました。
    - 整数値のアイテムのためにmax、min、count、sumの評価方法を修正しました。
    - マップにリンクを加える機能を修正しました
    - ホストグループを追加する機能を修正しました。
    - マップの表示機能を修正しました。
    - 最新データ、トリガー、アラーム画面の「権限がありません」表示を修正しました。
    - 権限の削除機能を修正しました。
    - 「get_map_by_sysmapid」関数の呼び出し処理を修正しました。
    - ファイルから値を送信するzabbix_senderの処理を修正しました。
    - 整数値は少数値を持つアイテムのためにunsupported状態を取り扱いません
    - 集計機能の計算中にサーバーが停止する問題を修正
    - 全て表示した場合のトリガーの状態変化の修正
    - アクションの追加機能を修正。
    - その他の修正。

[次期リリースについて]

    ZABBIX 1.1は2006/6/1までにリリース予定です。

    ベータバージョンに問題を発見した場合は、ZABBIXフォーラム
    から開発チームへ報告してください。

[インストールとアップグレード方法]
  * インストレーション

    インストールの詳細は、インストレーションガイド
    http://www.zabbix.com/manual/v1.1/install.php
    を参照してください。

  * アップグレード

    以前のリリースからアップグレードするためには、データベース
    へのパッチ適用が必要です。
    詳細なアップグレード手順については、アップグレードガイド
    http://www.zabbix.com/manual/v1.1/config_upgrading.php
    を参照してください。

[プレリリースのテスト]

  * ZABBIXサーバー

    ZABBIXサーバーは以下のプラットフォームで
    コンパイルおよび動作確認を行っています。

    - Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11

  * ZABBIXエージェント

    ZABBIXエージェントは以下のプラットフォームで
    コンパイルおよび動作テストを行っています。

    - AIX 5.2
    - FreeBSD 4.11, 5.4
    - HP-UX 11.00
    - Linux 2.6.11 (Ubuntu)
    - NetBSD 2.0
    - OS/X 10.2
    - Solaris 5.9
    - Tru64 5.1B

    これらのエージェントはhttp://www.zabbix.com/download.php
    からコンパイル済みのバイナリがダウンロードできます。
    エージェントはZABBIX v1.0とv1.1の全てのリリースで互換性があります。

[本番環境での使用]

    ZABBIX 1.1beta9はベータバージョンのソフトウェアであるため、
    本番環境での使用は推奨されません。
    リリース前に動作テストは行っていますが、ベータリリースには
    多くの修正が加えられるため、ZABBIX v1.0ほどの安定性はありません。
    したがって、使用にあたっては新製品と同程度の注意が必要です。

[参考]

  - ZABBIX v1.1 Manual http://www.zabbix.com/manual/v1.1/index.php
  - ZABBIX Forums (http://www.zabbix.com/forum)
  - ZABBIX Support (http://www.zabbix.com/support.php)