Zabbix 4.0.8と4.2.2に関する注意

Zabbix 4.0.8と4.2.2がリリースされましたが、公開されたパッケージをインストールしてみたところ不具合があるので、新規インストールもしくはアップグレードされる方はご注意ください。

具体的な症状としては、Webインターフェースを開いたときに、エラーのダイアログが表示されてログインして操作できなくなるのと、グラフの文字が表示できなくなります。

特定のディレクトリのパーミッションの変更と、グラフ内の文字表示用のフォントへのリンクをコピーすることで、SELinuxを無効にした環境で稼働させることはできますが、最終的にどのように修正されるかがまだ明確になっていないので、SELinuxを有効にされている方は、ポリシーの変更は最終的な修正後、再度調整が必要になるかもしれません。

今回の不具合の詳細は、以下のURLをご参照ください。

ZBX-16180 : Assets directory permissions are not set after the installation from packages
https://support.zabbix.com/browse/ZBX-16180
ZBX-16182 : After upgrade to 4.08 from 4.07 no text showing on graphs
https://support.zabbix.com/browse/ZBX-16182

検索用キーワード追記
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Check of pre-requisites
Directory "/usr/share/zabbix/assets" must be writable.
Insufficient file system permissions.
Assets cache directory is not writable.
/usr/share/zabbix/assets/
/usr/share/zabbix/fonts/graphfont.ttf
/usr/share/zabbix/assets/fonts/graphfont.ttf

 
 
----- 2019/06/06 12:46追記
それぞれ、4.0.9、4.2.3というバージョンでリリースするようです。
正式なリリースノートはまだ公開されていませんし、ファイルのダウンロードもできません。
ただし、yumリポジトリにはファイルがアップロードされているので、インストールを試みてみました。

CentOS 7上で、Zabbix 4.0.9の新規インストールを行おうと試みましたがyumでは最新と思われる4.0.9-2がインストールできません。yumのリポジトリ情報が正常に更新できていないようです。
CentOS 7上で、Zabbix 4.2.3の新規インストールで正常にインストールできることは確認できました。

「/usr/share/zabbix/assets/」ディレクトリに書き込んでいたセッション情報は、「/var/lib/php/session/」以下に書き込むよう変更されたようです。

 
 
----- 2019/06/07 10:15追記
yumのキャッシュをクリアして(# yum clean all)から再度4.0の最新版を取得しようとした時に、4.0.9-2が取得できるようになったようです。Proxy経由でのアクセスであったためかProxyサーバー上のキャッシュにも影響されていたようです。
4.0.8ではなく4.0.9を使用してみてください。