Windows service discoveryで実際は存在しているのに存在していないと誤検知される

環境
zabbix-server-pgsql 4.2.2-1
zabbix-web 4.2.5-1
zabbix-agent 4.2.6 (Windows)

現象
Template OS Windows を適用したホストで、Windows service discoveryルールで、実際は存在・実行しているサービスなのに、存在していない; No such service(255)と誤検知される。

Zabbix Agentサービスは実際に実行中(スタートアップの種類:自動)になっているが、zabbix-serverダッシュボードでは「Service "Zabbix Agent" (Zabbix Agent) is not running (startup type automatic)」との障害と検知されている。
Zabbix Agentサービスに限らず、他のサービスも多数誤検知されている。

経緯
Windows Updateによりサービス名の末尾にハッシュ値がつくサービスが実行されるようになり(注1)、検知してしまうそれらを監視対象から外すべく正規表現「Windows service names for discovery」に`(そのサービス名).*`を追加し、さらにホストの削除・再追加だと過去のホストの監視データが消えてしまうため、ディスカバリルールの再作成により適用させようとしました。(過去に、ディスカバリルールの再作成で適用できた事例があったため、この方法を取りました)
しかしディスカバリルールの再作成後、当該現象が発生するようになりました。
ディスカバリルールの再作成時の手動操作の中に何か手違いがあるのではないかと考えていますが、何がデフォルトのテンプレートと違っているのかわかりません。(デフォルトを見ながら操作したので)
念のため、ディスカバリルールと中身のプロトタイプを手動追加した記録を記します。

ディスカバリルールの再作成
Template OS Windows -> ディスカバリルール -> Windows service discovery
[複製]
ルール名、キー名に2をつけて、有効のチェックを外して追加
Windows service discovery_2
service.discovery2
アイテムのプロトタイプとトリガーのプロトタイプは**複製されない**ので、手動で作成する。元のディスカバリルールを見て写す。

アイテムのプロトタイプ
名前 State of service "{#SERVICE.NAME}"({#SERVICE.DISPLAYNAME})
キー service.info[{#SERVICE.NAME}.state]
データ型 数値(整数)
監視間隔 1m
値のマッピング Windows service state
アプリケーション Services
アプリケーションのプロトタイプ Startup {#SERVICE.STARTUPNAME} services

トリガーのプロトタイプ
名前 Service "{#SERVICE.NAME}" ({#SERVICE.DISPLAYNAME}) is not running (startup type {#SERVICE.STARTUPNAME})
深刻度 軽度の障害
条件式 {Template OS Windows:service.info[{#SERVICE.NAME}.state].min(#3)}<>0
手動クローズを許可は、デフォルトではチェックが入っていないが、チェックを入れる。

Windows service discoveryを削除

Windows service discovery_2の名前とキーを元に戻して、有効にチェックをいれて更新

また、正規表現Windows service names for discoveryの中身も転記しておきます。
```
^(CDPUserSvc.*|WpnUserService.*|BITS|TrustedInstaller|MapsBroker|RemoteRegistry|WbioSrvc|OneSyncSvc.*|sppsvc|MMCSS|gupdate|SysmonLog|clr_optimization_v2.0.50727_32|clr_optimization_v4.0.30319_32)$
```

以上何か情報ございましたら教えていただければ幸いです。

(注1)[Windows 10で増殖する“謎サービス”の正体を追え!:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(82)(1/2 ページ) - @IT](https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1705/01/news009.html)

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ユーザー busitd の写真

自己解決しました。
つまらないニアミスでした。

アイテムのプロトタイプのキー
`service.info[{#SERVICE.NAME}.state] `
と手動で入力してましたが、これが間違いで、正しくは
`service.info[{#SERVICE.NAME},state]`
です。ピリオドとカンマを打ち間違えていたのが原因でした。

また、正規表現を適用するのに、ディスカバリルールを削除再作成する必要がないことも書き添えておきます。
無効化・有効化・監視データ取得 という操作で正規表現を適用できることがわかりました。