Zabbix 1.8.12rc2リリースノート翻訳

2012年4月17日

Zabbix SIAはZabbix 1.8.12rc2 (2番目のRelease Candidate)のリリースをアナウンスすることを光栄に思います。

Zabbixはオープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションです。ZabbixはGPLライセンスの元で配布されているため、商用、非商用問わず無償で利用することができます。ライセンスの詳細については、http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txtを参照してください。

このドキュメントはZabbix 1.8.12rc2のリリースノートを含みます。ダウンロードはこちらから行えます。 http://www.zabbix.com/download.php

このリリースにはZabbix 1.8.xのいくつかの修正と新機能の紹介が含まれます。新機能の概要はhttp://www.zabbix.com/documentation/1.8/manual/about/what_s_new_1.8.12から参照することができます。

このリリースは正式バージョンではありません。リリース候補です!

Zabbix 1.8でノード構成の分散監視を利用している場合、以下のSQLパッチを実行してください。設定の同期のパフォーマンスが大幅に改善されます。

MySQL:
DROP INDEX node_cksum_1 ON node_cksum;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);

ORACLE:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);

PostgreSQL:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);

以下にリリースの詳細を示します。これは最新の情報を提供し、主要なドキュメントの補足となります。

Zabbix 1.8.12の新機能

アクティブチェックの複数サーバ対応

Zabbixエージェントのアクティブチェックが複数のZabbixサーバに対応しました。この機能は冗長化を行う場合やテスト環境から本番環境への移行を行う場合に有用です。より詳細な情報はこちらから参照してください。

1.8.12rc2に含まれるすべてのバグフィックスと改善の一覧

  • [ZBX-4793] ダイナミックSNMPインデックスのクォート文字の処理を修正
  • [ZBX-4709] SNMPアイテムのクォート文字の処理を修正
  • [ZBXNEXT-584] アクティブチェックが複数サーバに対応; Takanori Suzukiに感謝
  • [ZBX-4635] Solarisのvfs.dev.*の最初のパラメータを指定しない場合でも動作するように修正
  • [ZBX-4795] 子ノードのグループ作成の問題を修正
  • [ZBX-4195] Windowsエージェントのサポートされていないパフォーマンスカウンタ処理中のメモリリークを修正
  • [ZBX-4813] マップの循環参照チェックの誤った例外処理を修正
  • [ZBX-2873] ダークテーマの色を修正
  • [ZBX-3152] 設定画面ですべての深刻度からチェックを外しているにも関わらずGUIメッセージが表示される問題を修正
  • [ZBX-4801] 15文字以上のプロセス名が利用できるようにproc.num[]とproc.mem[]を修正
  • [ZBX-4253] tr_status.php画面のメニューリンクの矛盾を修正
  • [ZBX-4749] トレンドのキャッシュ削除時にプロキシがクラッシュして終了してしまう問題を修正
  • [ZBXNEXT-744] 通知とコマンド実行でマクロ{ITEM.ID}と{TRIGGER.EXPRESSION}のサポートを追加
  • [ZBX-4761] 入力フィールドの「&」のエンコーディングを修正
  • [ZBX-4697] 異なるグループに所属するホストのグループを一括更新した場合のエラーを修正
  • [ZBX-4777] Zabbix senderのmanページに値がシーケンシャルに送信されること、およびタイムスタンプ順にデータがソートされている必要があることを追加

インストールとアップグレード方法

インストール

詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。

アップグレード

ZabbixバイナリのリコンパイルとWebインターフェースのPHPファイルのアップデートが必要です。Zabbix 1.6.xからマイグレーションする場合はデータベースのパッチ適用を行ってください。詳細なアップグレード手順はZABBIXマニュアルを参照してください。

リリース前のテスト

Zabbixサーバ

Zabbixサーバは以下のプラットフォームでテストを行っています。

  • Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 5.x
  • Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22, PostgreSQL 8.3
  • RedHat EL 5.3, Intel, kernel 2.6.18, Oracle 11gR2
  • Slackware Linux, x86, kernel 2.6.29.6, MySQL 5.1.x

Zabbixエージェント

Zabbixエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルとテストを行っています。

  • AIX 5.2
  • FreeBSD 4.x, 5.x, 6.x
  • HP-UX 10.x, 11.x
  • Linux 2.4.x, 2.6.x
  • Linux CentOS
  • NetBSD 2.0
  • OS/X 10.2
  • Solaris 8, 9, 10
  • Tru64 5.1B
  • Windows XP, 2000, 2003, 2008, Vista

一部のプラットフォームとバージョンに限られますが、コンパイル済みのエージェントをhttp://www.zabbix.com/download.phpからダウンロードすることができます。

商用サポート

Zabbix SIAはプロフェッショナルサービスを全面的に提供しています。また、私たちはトラブルフリーで簡単にZabbix 1.8以前のバージョンから移行するためのアップグレードサービスも提供しています。価格やより詳細な情報については営業までお問い合わせください。

参考