Zabbix 5.0.0リリース

Zabbix 5.0.0がリリースされました。

久しぶりのメジャーバージョンアップで、サポート期間の長いLTSと呼ばれるバージョンです。

主な新機能としては、以下のような機能が挙げられるかと思います。

  • メインメニューを左側に
  • 文字列の比較演算子として「=」「<>」を使用可に
  • Webインターフェース上からアイテムの値取得テストを可能に
  • nodata関数がZabbixプロキシの可用性の影響を受けないように変更
  • ダッシュボード上のウィジェットのコピー&ペーストに対応
  • 多くの台数のホストを管理できるよう修正
  • IPMIセンサーに対するディスカバリ処理
  • アイテムキーの長さ制限を緩和(256から2048)
  • 数値(浮動小数)で保持できる値の形式を変更
  • DSN設定なしでのODBC監視を可能に
  • 保存前処理で文字列の検索と置換を追加
  • zabbix_senderの入力ファイルのタイムスタンプをナノ秒にも対応可能に
  • データベースへのセキュアな接続を可能に
  • Zabbixエージェントで使用可能なアイテムキーの制御を可能に
  • ユーザーアカウントのパスワードの保存方法をより強固な暗号化に変更
  • Webhoon呼び出し時にHTTPプロキシを経由可能に
  • LLDでのフィルタリングにいくつかのオプションを追加
  • 一括更新でマクロやテンプレートへのリンクなども操作可能に
  • メディアタイプごとにデフォルトのメッセージを変更可能に
  • 障害発生中の表示を拡張
  • 確認済みの障害を未確認の状態に戻すことが可能に
  • SNMPのインターフェースごとに認証情報を指定可能に
  • 手動でSNMPのキャッシュをクリア可能に
  • 同じイベントのメール送信をスレッド管理可能に
  • Elasticsearch 7をサポート
  • SAML認証の機能を追加
  • Webhook連携の対応メディアを追加 (5.0.0で用意されているもの:Discord、Jira、Mattermost、MS Teams、Opsgenie、PagerDuty、Pushover、Redmine、ServiceNow、SIGNL4、Slack、Telegram、Zammad、Zendeskなど)
  • Zabbixエージェント2にDocker用のプラグインを追加
  • Zabbixエージェント2にMemcached用のプラグインを追加
  • Zabbixエージェント2にMySQL用のプラグインを追加
  • Zabbixエージェント2のRedis用プラグインの設定を変更
  • マクロの値をWebインターフェース上での値の入力を隠すこともできるように機能追加
  • ホストプロトタイプにマクロの設定を可能に
  • IPMIの認証情報内でマクロを使用可能に
  • {EVENT.DURATION}、{EVENT.TAGSJSON}、{EVENT.RECOVERY.TAGSJSON}を追加
  • トリガーによるイベント通知内に{HOST.ID}を使用可能に
  • DB2のサポートを削除
  • システム要件の最低バージョンを変更
  • TimescaleDBの圧縮をサポート
  • 新しい監視テンプレートの提供(Elasticsearch、ClickHouse、Memcached、Docker、IPMIを使用したサーバー)
  • アイテムzabbix[stats,,]、zabbix[version]を追加
  • 必須PHPバージョンを5.4.0から7.2.0以降に変更
  • IE 11のサポートを削除
  • 右上にあったドロップダウンを左上に変更
  • ホストの情報表示画面を変更
  • ポップアップウィンドウの操作性を改善
  • 各種フィルタリング機能の拡充
  • グラフウィジェットの表示を画像としてダウンロード可能に
  • Webhookメディアのテスト操作性を改善
  • エージェント上で実行されたリモートコマンドをログ出力可能に
  • Zabbixエージェント2使用時に永続的なストレージを使用可能に
  • 暗号化通信ライブラリとしてmbedTLS (PolarSSL)の使用を廃止
  • JMX監視でtabular dataの値も扱えるように変更

リリースの詳細な情報はリリースノートやマニュアルなどをご参照ください。

ダウンロードは以下のURLから行うことができます。

公式サイトの情報もご参照ください。