【参考】zabbix_getを監視対象サーバ環境でローカルに使用する方法

皆様、
いつもお世話になります。
ZABBIX-JPスタッフのVAXVMSです。

既に皆さんご存知かもしれませんが、zabbix_getを監視対象のサーバにもインストールし(単にZabbix Serverからコピーするだけですが)、監視対象サーバのみの環境でzabbix_getを使用する方法を皆さんとシェアしたいと思います。

『監視アイテムの手動実行方法( http://www.zabbix.jp/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=724&forum=2 )』のスレッドにもzabbix_getの使用例が出ていますが、Zabbixのマニュアル記述だけの設定ではzabbix_getはZabbix Serverからしか実行できません。
しかし、以下のようにzabbix_agentd.confの『server=』を設定すると、監視対象のサーバでもzabbix_getが使用できるようになります。1.8.3のLinuxとWindows環境で確認していますが、多分それ以前のバージョンでも動作すると思います...

#Server=127.0.0.1
Server=192.168.0.100,192.168.0.1

初めのIPアドレスはZabbix ServerのIPアドレス、二つ目のIPアドレスは監視対象サーバ自身のIPアドレスです。
この設定をしておけば、192.168.0.1からzabbix_getを実行すると結果が正しく表示されます。ちなみに、二つ目のIPアドレスを指定しないで監視対象サーバからzabbix_getを実行しても、何も結果が表示されません。(エラー表示も出なくて1行空白行で改行されるだけです。)

このようにzabbix_agentd.confを設定しておくことのメリットは、大規模ネットワークでまだファイアウォールに10050ポートの穴が空いていなくてZabbix Serverと疎通が出来ていないような環境で、ローカルにZabbix Agentが動作しているかどうかを事前確認する場合や、『監視アイテムの手動実行方法』にあるような項目を手動で確認したい場合などに有効であると言うことです。
また、テンプレートを作成する前に、どのような値が返って来るかデバッグ目的で使用することも出来ます。(この方法は私の個人的なお薦めです。)
更に、やり方次第ではzabbix_getを使用したスクリプトを作成してそれぞれの監視対象サーバ側で複数のデータを取得し、複雑なパフォーマンス情報を計算する、なんて技も使えるかもしれません。(同じような機能はテンプレートのITEM作成でITEMの値同士を計算すると言うのがありますが、複雑な統計計算は出来ませんから。)

皆様のご参考になれば幸いです。