機能
監視機能
Zabbixは様々な方法によりネットワーク上のデバイスを監視することができます。対応している監視方法は以下の種類があります。OS、ネットワーク機器、UPSなどネットワークに接続されたデバイス、アプリケーションなどを一元的に監視することができ、システム全体の稼働状況を即座に把握することが可能です。
- Zabbixエージェント
- SNMPエージェント (v1、v2、v3)
- シンプルチェック(ping死活監視、TCPポート監視)
- ODBCを利用したデータベース監視
- IPMIを利用したハードウェア監視
- Telnet/SSH経由の監視
- カスタムスクリプトによる監視
- Zabbixサーバ内部ステータス
収集されたデータはリアルタイムにRDBMSに保存され、Webインターフェースから確認することができます。RDBMSを利用することにより長期間のデータ蓄積とデータの再利用が可能であり、収集データを利用した長期傾向分析やレポートの作成などにも活用することができます。
グラフィカル表示機能
ZabbixはWebインターフェースから監視結果の表示、監視設定の変更を行うことができます。専用のクライアントソフトウェアを必要としないことから、PCだけではなくタブレット機器やスマートフォンなどブラウザを利用できる環境があれば、いつでも、どこからでもリアルタイムにシステムの稼働状況を把握することができます。
また、データのグラフ化やマップ表示機能などのグラフィカル表示機能も有しているため、短期間のデータから障害の分析を行ったり、長期間のデータからシステムの傾向分析を行いハードウェアの増強計画を立てるなど様々な活用方法があります。
ZabbixのWebインターフェースには以下の機能を有しています。
- 収集したデータ履歴(ヒストリ)の生データを表示
- 障害が発生している項目(トリガー)の一覧表示
- 過去の障害の履歴(イベント)の一覧表示
- 単一/複数の監視項目のグラフ表示(シンプルグラフ/カスタムグラフ)
- ネットワークマップの表示
- 1画面に複数のグラフやマップ、生データ、障害一覧などをユーザが設定・表示するスクリーン機能
- 特定のサービスの稼働率を計算するSLA機能
障害検知/通知機能
Zabbixは障害検知のためのしきい値を柔軟に設定することができ、障害発生時にはリアルタイムに管理者への通知を行うことができます。実行できる障害通知方法には以下のものがあります。
- メールの送信
- SMSの送信
- Jabberチャットメッセージの送信
- カスタムスクリプトの実行
メールによる通知だけではなく、カスタムスクリプトを実行できることにより、チケット管理システムへの障害インシデント登録やSNMPトラップを用いた上位の監視サーバへの障害情報の転送、障害の自動対応などを行うことも可能です。
また、エスカレーションの機能を有しているため、障害の継続期間に応じて管理者へのメール通知、マネージャへのメール通知、スクリプトによる障害の自動復旧対応など、実行させるないようを変化させることが可能です。