ZABBIX1.6.2インストール報告(Windows版)

KAZです。

ZABBIX1.6.2 エージェント(Windows版)をインストール検証しました。

OS:WindowsXp SP3

■インストール媒体
・zabbix-1.6.2.tar.gz

■実行ファイルの生成に必要なミドル
・Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition

■実行ファイル生成手順
1.)Microsoft Visual C++ 2008 Express Editionのインストール
  [url=http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/Express/]Visual Studio 2008 Express Editions[/url]
  画面中央にあるVisual C++の「Web インストール (ダウンロード)」をクリック

2.) winsock2.h を使用しているので Microsoft Platform SDK をインストール。
  [url=http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=A55B6B43-E24F-4EA3-A93E-40C0EC4F68E5&displaylang=en]Windows® Server 2003 SP1 Platform SDK Web Install[/url]
  コンパイル環境の OS が 32bit ならば、PSDK-x86.exe を選択

3.) Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition へ、バイナリ、インクルード、ライブラリのパスを追加
  ※:Microsoft Platform SDK インストール済みであること
  ウィンドウのトップより「ツール」-「オプション」-「プロジェクトおよびソリューション」-「VC++ ディレクトリ」を選択

3-1.)「実行可能ファイル」に以下パスを追加。
  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin
  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin\winnt

3-2.)「インクルードファイル」に以下パスを追加。
  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Include
  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Include\mfc

3-3.)「ライブラリファイル」に以下パスを追加。
  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Lib

4.) build/win32/include/config.h で include/config.h を置換

5.) src/libs/zbxsys/threads.c の76行目のコメント内の不正文字を削除して保存

6.) 「ファイル(F)」-「開く(O)」-「プロジェクト/ソリューション(P)」を選択し〜build/win32/project/ZABBIX.slnを読み込む

7.) 各プロジェクトのプロパティより、「リンカ - 入力 - 追加の依存ファイル」に「advapi32.lib」があるか確認
  無い場合は追加する

8.) 「Release」、「Win32」を選択してソリューション全体をビルド

■実行ファイル登録手順
 必要なファイル
 ・zabbix_agentd.exe
 ・zabbix_agentd.conf

zabbix_agentd.confのpidファイルとログファイルの記述は下記の様に記述する
それ以外はlinuxと同じ問題なし
<code>
PidFile=d:\zabbix\zabbix_agentd.pid
LogFile=d:\zabbix\zabbix_agentd.log
</code>

 DOSプロンプトより、下記を実行
<code>
zabbix_agentd.exe -i -c zabbix_agentd.conf
</code>
※:zabbix_agentd.exeとzabbix_agentd.confはパスが通っていること

実行後、「設定(S)」-「コントロールパネル(C)」-「管理ツール」−「サービス」を選択してサービスダイアログを開き、「ZABBIX Agent」を右クリックし「開始(S)」をクリックする

以上

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ユーザー ktoki の写真

KAZ様

Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition でもビルドできるのですね。素晴らしいです。

# できるかどうか全く判りませんが、Windows版 Agentの改造が
# できないものだろうかと考えていましたので。

早速、なぞらせて頂きました。こちらのコンパイル環境は以下の通りです。
・ Windows XP SP3
・ Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition
・ Windows® Server 2003 R2 Platform SDK

ZABBIXも初めてでしたが、Microsoft Visual C++ 2008 Express
Editionも初めてなので、手順はそのままとさせて頂きましたが
最初は、zabbix_getのビルドが、message.h が無いとの事で失敗
しました。

調べましたところ、message.hは、build\win32\project内に
生成されていましたので

「ツール」-「オプション」-「プロジェクトおよびソリューション」-「全般」で
「プロジェクトの場所」に指定する事で、ビルドできました。

些細な事ですが、私同様に初心者向けの情報と言う事で
御報告させて頂きます。

ユーザー tsuzuki の写真

ちょっと手元でwindows版のビルドを試していたところ、いくつか気づいた点があったので、蛇足ですが以下に記述します。
なお、今回は1.6.4のソースコードで確認しました。

> 最初は、zabbix_getのビルドが、message.h が無いとの事で失敗
上記については、最初ソリューションのビルドを実行すると上記メッセージで失敗になりますが、再度ソリューションのビルドを実行すると問題なくビルド成功します。

また、デバッグモードでビルドする際には以下の作業が必要になります。
■ 各プロジェクトのプロパティより、「C/C++」-「プリプロセッサ」で「HAVE_LDAP」を「HAVE_WINLDAP_H」に変更。
上記設定によってwindows環境でのldapヘッダーファイルが読み込まれるようになり、ビルドに成功するようになります。

よろしくおねがいします。