Zabbix Server、Zabbix Proxyと監視対象サーバ間の通信について

いつもお世話になっております。

Zabbix Server 3.4.3
Zabbix Proxy 3.4.3
Zabbix Agent 3.4.3
OS Cent OS 7.2

上記環境にて、全ての監視をProxy経由で実施するための環境を
構築しております。監視対象サーバへのAgentはインストールできないため
シンプルチェックにて監視を行う方針です。

そこで、3者間の通信といいますか、やり取りについて教えていただけますでしょうか。

Zabbix proxy--->監視対象サーバ-->Zabbix proxy-->Zabbix server
上記のように基本Zabbix proxyが監視対象サーバに対しての値を取得し、Zabbix serverへ値を送信する
という理解ですが、Zabbix serverからZabbix proxyへ何らかの問い合わせ、ポーリング等は行われるのでしょうか?

上記の理解が違う等がございましたら、ご指摘いただければと思います。

よろしくお願い致します。

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ユーザー fripper の写真

ご認識、ご理解されている内容で合っていると思います
標準的な「Active-Proxy」の場合であれば、Server→Proxy方向の通信・問い合わせ等は一切発生しません

・Proxy → Server 方向の通信
 ・自Proxy配下の監視対象ホストに関する監視設定情報を入手してくる
・Proxy→対象ホスト 方向の通信
 ・シンプルチェックで監視すべき項目について監視結果情報を収集
 ・※Agentが居る場合は、同様に「zabbixエージェント」となるアイテム項目についてポーリング・監視結果を得る
・Proxy→Server 方向の通信
 ・自Proxy配下の監視収集結果を報告

「Passive-Proxy」を利用される場合は、Server→Proxy方向の通信が発生します
proxy.conf 内の ProxyMode パラメータと、WebUI上でProxy登録時のモード設定をご確認ください

ユーザー T-A の写真

fripper様

返信有難うございました。
ご連絡遅くなり申し訳ございません。
かね、自分の理解通りとのことで承知しました。

再度、初歩的な質問で申し訳ございませんが、
Proxyを設定する際に、上記で記載いただいたActiveとPassiveの違いは理解できたのですが、
両者のメリット・デメリット等はございますでしょうか。

よろしくお願い致します。

ユーザー fripper の写真

>Proxyを設定する際に、上記で記載いただいたActiveとPassiveの違いは理解できたのですが、
>両者のメリット・デメリット等はございますでしょうか。

思いつく限りメリット・デメリットを挙げてみました

個人的には、ActiveのほうがNW的に利用しやすい・要件に合致する
というパターンが多いのではないかと思います
故に、Activeがデフォルト値なのだと感じています

■Proxy利用時:共通のメリット
・Server側での ポーリング処理(タイプが「zabbixエージェント」のアイテム等)や
 SNMP・IPMI等のデータ収集処理をProxyへ肩代わりさせて負荷分散できるので、
 Server側がトリガー判定やアクション等の処理に集中できることによって規模が大きい監視も実現可能
■Proxy利用時の:共通のデメリット
・ServerとProxyのモジュールで、メジャーバージョン(x.y.z の x.y 部分)が一致していないと動作しない
 (すなわち、Server側を 3.0→3.4 等アップデートする際には、Proxyも3.0→3.4の更新が必要)
・Server側WebUIでのアイテム設定変更が、Proxy側へ伝播するまで多少の時間を要する
 特に、ローレベルディスカバリを利用するアイテムなどでは顕著
  Server側でディスカバリルール・プロトタイプを設定→Proxyへ設定が同期される
  →Proxyでディスカバリルールに相当する値が収集される→Serverへ結果値が到着
  →Server側でルール・プロトタイプに応じたアイテム設定等が生成される
  →Proxyへアイテム設定が同期される→Proxyが各アイテムを収集
  →Serverへ値が到着→トリガー・アクション等
・Proxyで値が若干バッファされるので、アイテムの収集間隔とnodata等のトリガー設定には注意が必要
・Proxy配下のホストでnodataを多用すると、Proxy停止や回線障害等が発生した時に一斉に障害検知してしまう
■ProxyをActiveで構築する場合:メリット
・Server→Proxy方向の通信が必要ない
 Proxy配下のホスト・ネットワークがデータセンター内やVPN越し等、ファイアウォールの内側であっても、
 ProxyからServerへTCP接続できればProxy配下のホストが監視可能
■ProxyをActiveで構築する場合:デメリット
・通常の「zabbixエージェント」タイプのアイテムを直接監視するような場合と異なり、Server側は
 Proxyからの何らかのデータが届かない限り何もできないので、Proxyの停止を検知させたい場合には
 Proxy配下ホストのアイテムもしくは「zabbixインターナル」にてProxyそのものを監視するアイテムで
 nodata等のトリガーを作成するしかありません
■ProxyをPassiveで構築する場合:メリット
・Server→Proxy方向の通信が必要
 Proxyが集めたアイテム値をServer→Proxyで問合して収集する形ですので、Proxy側が閉鎖NW内だと厳しいです
■ProxyをPassiveで構築する場合:デメリット
・Proxyの数だけはポーリングが必要なため、ActiveよりはServerの負荷が高くなる

ユーザー T-A の写真

fripper様

ご連絡遅くなり申し訳ございません。
詳細なご説明有難うございます。

activeとpassiveの詳細な違いがわからなかったので
理解できてとても助かりました。

有難うございました。