ZABBIX 1.1.5リリースノート翻訳

ZABBIXは低コストで24時間365日稼働を実現する監視ソリューションです。

ZABBIXはGPLライセンスの下にリリースされているため、
商用・非商用に関わらず無償で利用することができます。
ライセンスの詳細は以下のサイトを参照してください。
http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txt

このドキュメントはZABBIX 1.1.5のリリースノートです。
このリリースはZABBIX 1.1.4のいくつかの問題の修正を行っており、
新しい機能の追加は含まれません。

以下にリリースの詳細を示します。
これは過去の情報の訂正や主要なドキュメントの補足となります。


[ZABBIX 1.1.5の変更点]

* 新しいマクロのサポート

  メッセージに以下の新しいマクロを利用することができます。

  - {ITEM.NAME}
  - {PROFILE.DEVICETYPE}
  - {PROFILE.NAME}
  - {PROFILE.OS}
  - {PROFILE.SERIALNO}
  - {PROFILE.TAG}
  - {PROFILE.MACADDRESS}
  - {PROFILE.HARDWARE}
  - {PROFILE.SOFTWARE}
  - {PROFILE.CONTACT}
  - {PROFILE.LOCATION}
  - {PROFILE.NOTES}
  - {TRIGGER.URL}
  - {TRIGGER.COMMENT}

* rootで動作可能なZABBIXエージェント

  ZABBIXエージェントをスーパーユーザー権限で動作させることができます。
  設定パラメータ「AllowRoot」を利用してください。

* WindowsエージェントにおけるDNSホスト名のサポート

  ServerパラメータにDNSホスト名を利用することができます。

* WindowsエージェントにおけるListenIPパラメータのサポート

  Windowsエージェントの設定パラメータにListenIPを利用することができます。

* service_status[*]の改善

  Windowsエージェントのservice_status[*]にサービス名と
  表示名の両方を利用することができます。

* その他の機能

  - ホストとアイテムのキーに$シンボルを利用可能
  - アラートのメッセージサイズを無制限化
  - トリガーステータス画面にホスト名による並び替え機能を追加
  - 監査ログにログイン/ログアウト情報を追加
  - 無効なアイテムとトリガーのフィルタ機能を追加
  - Windowsエージェントにvfs.file.existsキーのサポートを追加
  - エージェントのwww.zabbix.comをlocalhostに変更
  - Linux 2.x用の"system.swap.(in/out)[swap,param]"パラメータを追加
  - マップにホストグループの表示を追加
  - 起動時のエラーメッセージを改善
  - トリガーが無効の場合、コネクタを表示しないように変更

* 修正

  - Windowsエージェントのアクティブチェックのロギングを修正
  - max(#N)、sum(#N)関数を修正
  - Oracle利用時のアグリゲートアイテムの計算を修正
  - Windowsエージェントの"eventlog[]"がイベントログローテーションを正しく処理できるように修正
  - vfs.file.regexpの最後の記号が失われる問題を修正
  - SunOSの"system.cpu.util[-]"を修正
  - パーミッションシステムを修正
  - 他のソフトウェアとのcookieのコンフリクトを修正
  - 取得値の一覧画面の表示を修正
  - トリガー一覧画面のホスト順並び替えを修正
  - Windowsエージェントの一時ファイルの削除を修正
  - PostgreSQLのテーブル定義に"with oids"を追加
  - SMSメッセージがまれに誤動作する問題を修正
  - 標準出力と標準エラー出力の終了処理と出力処理を修正
  - SNMPのIPアドレス処理のバッファオーバーフローを修正
  - ネットワーク統計のエージェントの計算を修正
  - コンパイル時のワーニングを修正
  - アクションのホスト/ホストグループ用の"not equal"条件式を修正
  - アイテム削除時の依存を修正
  - グラフのY軸値の表示を修正
  - ZABBIXエージェント起動時のホスト名の取得を修正
  - Windowsエージェントの"perf_counter[-]"を修正


[インストールとアップグレード方法]

* インストレーション

  インストールの詳細は、インストレーションガイドを参照してください。
  http://www.zabbix.com/manual/v1.1/install.php

* アップグレード

  ZABBIX 1.1, 1.1.1, 1.1.2, 1.1.3, 1.1.4 から直接1.1.5にアップグレードする場合、
  ZABBIXサーバーのリコンパイルとWEBフロントエンドの再インストールが必要です。
  ZABBIXエージェントのアップグレードは必須ではありません。

  このリリースでは、以前のリリースからアップグレードするための、
  データベースへのパッチ適用は必要ありません。
  アップグレードの詳細は、アップグレードガイドを参照してください。
  http://www.zabbix.com/manual/v1.1/config_upgrading.php


[リリース前のテスト]

* ZABBIXサーバー

  ZABBIXサーバーは以下のプラットフォームでコンパイルおよびテストされています。

  - Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 4.x.
  - Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22.
  - RedHat AS2 Linux, Intel, kernel 2.4.x, Oracle 9.2.0.4.

* ZABBIXエージェント

  ZABBIXエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルおよびテストされています。

  - AIX 5.2.
  - FreeBSD 4.11, 5.4.
  - HP-UX 11.00.
  - Linux 2.6.11 (Ubuntu).
  - Linux 2.6.15 (Ubuntu).
  - NetBSD 2.0.
  - OS/X 10.2.
  - Solaris 5.9.
  - Tru64 5.1B.
  - Windows XP.
  - Windows XP 64bit.

コンパイル済みのエージェントは以下のサイトからダウンロードできます。
  http://www.zabbix.com/download.php.


[商用サポート]

  ZABBIX SIAは全面的なプロフェッショナルサービスを提供しています。
  価格やその他情報については、営業までお問い合わせください。


[参考]

  - ZABBIX v1.1 マニュアル: http://www.zabbix.com/manual/v1.1/index.php
  - ZABBIX フォーラム: http://www.zabbix.com/forum
  - ZABBIX サポート: http://www.zabbix.com/support.php