ZABBIX 1.4.2リリースノート翻訳

ZABBIXはオープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションです。

ZABBIXはGPLライセンスの元にリリースされているため、
商用・非商用に関わらず無償で利用することができます。
ライセンスの詳細は以下のサイトを参照してください。
http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txt

このドキュメントはZABBIX 1.4.2のリリースノートです。

このリリースはZABBIX 1.4と1.4.1からアップグレードすることを強く推奨します。

このリリースはOracleをサポートしますが、まだ十分にテストされていません。
1.4から移行するためのOracleパッチはまだありません。

以下にリリースの詳細を示します。
これは過去の情報の訂正や主要なドキュメントの補足となります。


[ZABBIX 1.4.2の変更点]

* 新しいテンプレート

ユーザから提供された、以下の新しいテンプレートを追加しました。
- Cisco PIX
- Cisco PIX 525
- APC Battery
- Dell PowerConnect
- Dell OpenManage
- Dell PowerEdge
- HP InsightManager

* CPUごとの統計

LinuxとSolaris用エージェントにsystem.cpu.numと
CPUごとのsystem.cpu.utilを追加しました。

* より柔軟なノード設定

ノードからマスターノードへのイベントとヒストリのデータ送信をコントロール
するための、新しいパラメータNodeNoEventsとNodeNoHistoryを追加しました。

* 複数ノードのデータを表示できるようにフロントエンドを改善

ZABBIX GUIはオプションでシングルノードやノードと
その子ノードの情報を表示することができます。

* 新しいパラメータcount(period,value,operator)のサポート

新しいパラメータ「count」は、この機能によって処理されるデータを
フィルタするために利用することができます。

* 大文字と小文字を区別しない関数iregexp()

iregexp()はすでに存在するregexp()に代わり大文字と小文字を区別しない関数です。

* 修正とマイナーな改善

- アクション中の{HOSTNAME}マクロを修正
- qmailへのメール送信を修正
- バイトオーダーが異なるシステム間のコミュニケーションを修正
- トリガー関数time()を許可すすようにフロントエンドを修正
- 他のトリガーに依存している場合、トリガーのFALSE状態を無視するように修正
- オートディスカバリのためにDNS名の自動解決を追加
- deltaアイテムのトリガーの処理を修正
- ドイツ語訳をアップデート
- zabbix_senderの-sパラメータのヘルプ文字列を変更
- スクリーンのテキストデータ(行末)の表示を修正
- トリガー条件式の表示時に失われていた{と}を追加
- マイナスのSNMPの整数データの処理を修正
- ログタイムスタンプ中のMMの処理の修正
- items_applications.itemidの失われていたインデックスを追加
- SNMPのオクテット値の処理を修正
- ZABBIXサーバのゼロによる割り算を修正
- ホストテンプレートリンクを正しく処理するためにアップグレードスクリプトを修正
- ノード間の削除操作の同期を修正
- Solarisのlibresolv問題を修正
- アイテムとトリガーのフィルタリングを改善
- マップのリンクに点線を追加
- マップのリンクの描画タイプを修正
- アイテム、グラフ、ホストグループの削除を修正
- マップのパーミッションを修正
- ステータスによるアイテムのフィルタリングを修正
- Windowsのコレクターを修正
- より古いMySQLを利用できるようにするためにserialカラムの定義を修正
- libcurlの要求バージョンを減少
- HTTPモニタリングにタイムアウトハンドラを追加
- コンフィグレーションスクリプトのためのより詳細なレポート
- インストールを行うディレクトリをsbinに変更
- webスクリーンのResetボタンを修正
- IE6のためのグラフアイテムの制限を修正
- トリガー条件式にスペースを利用可能
- テンプレートグラフの継承を改善
- ログファイルのパーミッションを修正
- 外部チェック用キーのシンタックスを変更
- アグリゲートアイテムのキーのシンタックスを変更
- 32ビット環境の代わりにDM(分散モニタリング)の設定を修正
- エージェントのライブラリの依存関係を修正
- グラフのリセットボタンを修正
- アイテムの一括アップデートの倍数のクリーニングを修正
- 「undefined function delete_service」エラーを修正
- 内部のログインシステムを修正
- 終了しないトランザクションの問題を回避するために、PostgreSQKの一時的なコネクションを追加
- housekeeperのhistory_textの処理を修正
- アイテムのキーに文字列「:」を使えるように修正
- zabbix_getによる長いデータの処理を修正
- 共有メモリの割当を修正
- PostgreSQLのサーバ側のトランザクションを追加
- 多重トランザクションが動作できるようにhousekeeperを修正
- 期間のためのNOT IN演算子のサポートを追加
- 32ビットシステム上の{TRIGGER.VALUE}マクロの処理を修正
- トリガー条件式の「|」と「&」のプロパティを変更
- PostgreSQLのグラフが出力されない問題を修正
- イベントログ監視の修正と改善
- 「not supported」値の処理を改善
- ユーザパラメータとリモートコマンド中に文字列「%」が含まれている場合の処理を修正


[インストールとアップグレード方法]

* インストレーション

インストールの詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。

* アップグレード

アップグレード手順の詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。
1.4、1.4.1からアップグレードする場合、データベーススキーマのアップグレードは必要ありません。


[リリース前のテスト]

* ZABBIXサーバ

ZABBIXサーバは以下のプラットフォーム上でテストされています。

- CentOS Linux 4.4, Intel
- CentOS Linux 5.0, Intel
- FreeBSD 6.2, Intel
- Solaris 10, Intel
- Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 4.x
- Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22

* ZABBIXエージェント

ZABBIXエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルおよびテストされています。

- AIX 5.2
- FreeBSD 4.11, 5.4
- HP-UX 11.00
- Linux 2.6.11 (Ubuntu)
- Linux 2.6.15 (Ubuntu)
- Linux CentOS
- NetBSD 2.0
- OS/X 10.2
- Solaris 10
- Tru64 5.1B
- Windows XP

コンパイル済みのエージェントは以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.zabbix.com/download.php


[商用サポート]

ZABBIX SIAは全面的なプロフェッショナルサービスを提供しています。
価格やその他情報については、営業部までお問い合わせください。


[参考]

- ZABBIX 1.4 マニュアル: http://www.zabbix.com/downloads/ZABBIX Manual v1.4.pdf
- ZABBIX フォーラム: http://www.zabbix.com/forum
- ZABBIX サポート: http://www.zabbix.com/support.php