ZABBIX 1.6.6リリースノート翻訳
ZABBIX SIAはZABBIX 1.6.6のリリースをアナウンスすることを光栄に思います。
ZABBIXはオープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションです。ZABBIXはGPLライセンスの元で配布されているため、商用、非商用問わず無償で利用することができます。ライセンスの詳細については、http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txtを参照してください。
このリリースはZABBIX 1.6.xの以前のリリースからアップグレードすることを推奨します。
このドキュメントはZABBIX 1.6.6のリリースノートを含みます。
以下にリリースの詳細を示します。これは最新の情報を提供し、主要なドキュメントの補足となります。
重要
ZABBIX Webインターフェースのパフォーマンス改善のためにサーバ上で次のインデックスを作成することを推奨します。(インデックスがすでに存在している場合を除く)
CREATE UNIQUE INDEX history_log_2 on history_log (itemid,id);
CREATE UNIQUE INDEX history_text_2 on history_text (itemid,id);
CREATE INDEX graphs_items_1 on graphs_items (itemid);
CREATE INDEX graphs_items_2 on graphs_items (graphid);
CREATE INDEX services_1 on services (triggerid);
ZABBIX 1.6.6の変更点
このリリースにはメジャーな新機能は含まれません。
その他の改善とバグフィックス
- [ZBX-1014] Y軸を固定しているグラフに切れ目が発生する問題を修正
- [ZBX-1013] プロキシホストの累計アイテムの評価を修正
- [ZBX-1011] ひとつのTCPコネクションで250ブロックの値を送信するようにzabbix_senderを修正
- [DEV-417] Windowsエージェントにservice[]メトリックを追加
- [ZBX-1005] 255文字以上の値を受信した場合に、文字列のアイテムのdiff、change、abschangeの評価を修正
- [ZBX-1004] テンプレートからリンクされたアイテムのSNMPパラメータを修正できるように変更
- [ZBX-1001] {ITEM.LASTVALUE}マクロの処理中にサーバがクラッシュする可能性がある問題を修正
- [ZBX-999] 稼働レポートのクエリを修正
- [ZBX-996] StartDBSyncersオプションを有効にした場合にサーバがクラッシュする可能性がある問題を修正
- [ZBX-993] trapperの脆弱性を修正
- [ZBX-964] トリガーの条件式にアイテムのチェック機能を追加
- [ZBX-987] リモートのMySQLサーバへの接続が失われた場合にサーバ/プロキシが停止する問題を修正
- [ZBX-809] Windowsのperf_counterの処理中にメモリリークが発生する問題を修正
- [ZBX-959] Windows 2000のパフォーマンスカウンタの処理中にWindowsエージェントがクラッシュする問題を修正。Takanori Suzukiに感謝
- [ZBX-733] マップの作成/更新に値のチェック機能を追加
- [ZBX-768] メニューの禁則処理を改善
- [ZBX-853] zabbixではないアイテムを選択した場合のアイテムの一括更新の処理を修正
- [ZBX-963] マップの表示要素のURLからsidを削除
- [ZBX-980] トリガーのURLからsidを削除
- [ZBX-981] 累計アイテムのヘルプテキストを修正
- [ZBX-213] graphs_itemsのcolorフィールドのためのいくつかのSQLパッチを追加
- [ZBX-933] ユーザプロファイルの自動ログアウトの挙動を修正
- [ZBX-908] アイテム更新時の、アイテムの次回の更新時刻の再計算処理を修正
- [ZBX-965] グラフの凡例の色を修正
- [ZBX-966] マップ作成フォームにソート機能を追加
- [ZBX-824] net.tcp.serviceをホストのDNS名で動作するように修正
- [ZBX-967] zabbix_getとzabbix_senderの--helpの出力の体裁を変更
- [ZBX-898] スクリーンのイベント構成要素のパフォーマンスの遅さを修正
- [ZBX-920] 1.6のデータベースアップグレードパッチに不足しているいくつかのインデックスを追加
- [ZBX-854] アクションのためにテンプレートのトリガーのサポートを追加
- [ZBX-916] 「delete selected」を翻訳可能な「S_DELETE_SELECTED」に置換え
- [ZBX-960] 設定->ホスト->ホストグループの確認画面を修正
- [ZBX-975] 稼働レポートのTRUE/FALSEをProblems/Okに置換え
- [ZBX-137] httptest、httptest、actions、dhosts、dservices、escalationsの各テーブルに新しいインデックスを追加
- [ZBX-946] トリガーの関数に「avg」を使用した場合の、グラフのトリガーの線の描画を修正
- [ZBX-968] ITサービスに期間のドロップダウンを追加
- [ZBX-953] zabbix_agentd --helpの出力にユーザパラメータと-tオプションの情報を追加
- [ZBX-962] メディアタイプの設定フォームから「Found: 0」を削除
インストールとアップグレード方法
インストール
詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。
アップグレード
ZABBIXのバイナリのリコンパイルとフロントエンドPHPファイルのアップデートを行う必要があります。データベースへのパッチ適用を行う必要はありません。詳細なアップグレード手順はZABBIXマニュアルを参照してください。エージェントのアップグレードを推奨しますが、必須ではありません。
リリース前のテスト
ZABBIXサーバ
ZABBIXサーバは以下のプラットフォームでテストを行っています。
- Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 4.x
- Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22
ZABBIXエージェント
ZABBIXエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルとテストを行っています。
- AIX 5.2
- FreeBSD 4.x, 5.x, 6.x
- HP-UX 10.x, 11.x
- Linux 2.4.x, 2.6.x
- Linux CentOS
- NetBSD 2.0
- OS/X 10.2
- Solaris 8, 9, 10
- Tru64 5.1B
- Windows XP, 2000, 2003, 2008, Vista
一部のプラットフォームとバージョンに限られますが、コンパイル済みのエージェントをhttp://www.zabbix.com/download.phpからダウンロードすることができます。
商用サポート
ZABBIX SIAはプロフェッショナルサービスを全面的に提供しています。価格やより詳細な情報については営業までお問い合わせください。
参考
- ZABBIX 1.6マニュアル
- ZABBIXフォーラム (http://www.zabbix.com/forum)
- ZABBIXサポート (http://www.zabbix.com/support.php)
このリリースノートは以下の方々の協力により翻訳されました。
- 伊藤 一生
- 佐藤裕介
- 駒井薫
- 寺島 広大