Zabbix 1.8.7リリースノート翻訳
2011年9月1日
Zabbix SIAはZabbix 1.8.7のリリースをアナウンスすることを光栄に思います。
Zabbixはオープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションです。ZabbixはGPLライセンスの元で配布されているため、商用、非商用問わず無償で利用することができます。ライセンスの詳細については、http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txtを参照してください。
このドキュメントはZabbix 1.8.7のリリースノートを含みます。ダウンロードはこちらから行えます。 http://www.zabbix.com/download.php
このリリースにはZabbix 1.8.xのいくつかの修正と新機能の紹介が含まれます。新機能の概要はhttp://www.zabbix.com/documentation/1.8/manual/about/what_s_new_1.8.7から参照することができます。
Zabbix 1.8でノード構成の分散監視を利用している場合、以下のSQLパッチを実行してください。設定の同期のパフォーマンスが大幅に改善されます。
MySQL:
DROP INDEX node_cksum_1 ON node_cksum;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
ORACLE:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
PostgreSQL:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
以下にリリースの詳細を示します。これは最新の情報を提供し、主要なドキュメントの補足となります。
1.8.7の変更点タイムピッカーの改善
タイムピッカーがよりユーザが操作しやすいインターフェースになるように拡張されました。
デフォルトのアクション条件
新規アクション設定に「トリガーの値 = "障害"」と「メンテナンスの状態 期間外 "メンテナンス"」の2つの条件がデフォルトで含まれるようになりました。
すべてのバグフィックスと改善の一覧
- [ZBX-3968] IE7利用時にモニタリング->イベント画面内のフィルタリングの問題を修正
- [ZBXNEXT-898] 新規アクション設定に「トリガーの値 = "障害"」と「メンテナンスの状態 期間外 "メンテナンス"」の2つの条件がデフォルトで含まれるように修正
- [ZBX-4021] 最新の値が存在しない場合のアイテムの表示を修正
- [ZBX-4052] アイテム名内のキーのマクロの処理を修正
- [ZBX-1357] すべての翻訳から不要な翻訳文字列を削除
- [ZBX-3998] CacheUpdateFrequencyの間隔でデータベース停止メッセージの送信先リストを再読み込みするように修正
- [ZBX-4034] アイテム名内のマクロの処理を修正
- [ZBX-4044] 重複したクエリ「SET CHARACTER SET」を削除
- [ZBX-3997] IE9のドラッグ処理を修正
- [ZBX-4043] CPU番号が連続していないSolarisのsystem.cpu.utilの処理を修正
- [ZBX-4036] 監視データ -> イベントで期間のスライダーの状態が保存されない問題を修正
- [ZBX-1010] 2TB以上のファイルシステムを持つSolarisのvfs.fs.sizeの処理を修正
- [ZBX-3874] ユーザプロファイル画面でGUIメッセージを有効にした後、すべてのトリガー重要度のチェックボックスが有効になるように修正
- [ZBX-3889] トリガーの処理中にデッドロックが発生する問題を修正
- [ZBX-4023] グラフの削除メッセージから不要なスペースと翻訳文字列を削除
- [ZBX-4016] insertとupdate時のWeb監視アイテムのステータスを改善
- [ZBX-3443] 監視データ -> イベント画面で「選択されていない」状態が「すべて」の状態と同じ動作になっていた問題を修正
- [ZBX-3979] ワイルドカードを使用した検索のためにAPIにsearchWildcardsEnableフラグを追加
- [ZBX-4018] サポートされていない累計チェックによりサーバがクラッシュする問題を修正
- [ZBX-3908] 乗数の設定が無効の場合に乗数の式のフィールドに空白文字列を許可するように修正
- [ZBX-3961] 例外の更新間隔を変更した後に次回の更新時刻を再計算するように修正
- [ZBX-3978] 期間の計算処理で上限値が含まれていない問題を修正
- [ZBX-4000] IE9のマップ設定画面のアイコンドラッグ時のプロパゲーションの停止処理を修正
- [ZBX-2467] クラッシュに関するデバッグ情報取得のobjdumpにコマンドライン引数を追加
- [ZBX-3972] jsカレンダーに"Now"と"Done"のボタンを追加し、日を選択したあとのアクションを変更
- [ZBX-3993] サーバとプロキシ間のテンプレートに含まれるユーザマクロの送信を修正
- [ZBX-2492] 日本語翻訳を更新; Kodai Terashimaに感謝
- [ZBX-4005] フランス語翻訳を更新; Joseph Buenoに感謝
- [ZBXNEXT-869] 実行中のプロセスがシグナルを受け取った際の動作をmanページに記載
インストールとアップグレード方法
インストール
詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。
アップグレード
ZabbixバイナリのリコンパイルとWebインターフェースのPHPファイルのアップデートが必要です。Zabbix 1.6.xからマイグレーションする場合はデータベースのパッチ適用を行ってください。詳細なアップグレード手順はZABBIXマニュアルを参照してください。
リリース前のテスト
Zabbixサーバ
Zabbixサーバは以下のプラットフォームでテストを行っています。
- Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 5.x
- Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22, PostgreSQL 8.3
- RedHat EL 5.3, Intel, kernel 2.6.18, Oracle 11gR2
- Slackware Linux, x86, kernel 2.6.29.6, MySQL 5.1.x
Zabbixエージェント
Zabbixエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルとテストを行っています。
- AIX 5.2
- FreeBSD 4.x, 5.x, 6.x
- HP-UX 10.x, 11.x
- Linux 2.4.x, 2.6.x
- Linux CentOS
- NetBSD 2.0
- OS/X 10.2
- Solaris 8, 9, 10
- Tru64 5.1B
- Windows XP, 2000, 2003, 2008, Vista
一部のプラットフォームとバージョンに限られますが、コンパイル済みのエージェントをhttp://www.zabbix.com/download.phpからダウンロードすることができます。
商用サポート
Zabbix SIAはプロフェッショナルサービスを全面的に提供しています。また、私たちはトラブルフリーで簡単にZabbix 1.8以前のバージョンから移行するためのアップグレードサービスも提供しています。価格やより詳細な情報については営業までお問い合わせください。
参考
- Zabbix 1.8マニュアル
- Zabbixフォーラム (http://www.zabbix.com/forum)
- Zabbixサポート (http://www.zabbix.com/support.php)
このリリースノートの翻訳は以下の方々の協力により翻訳されました。
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