Zabbix 1.8.9リリースノート翻訳
2011年11月22日
ZABBIX SIAはZABBIX 1.8.9のリリースをアナウンスすることを光栄に思います。
Zabbixはオープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションです。ZabbixはGPLライセンスの元で配布されているため、商用、非商用問わず無償で利用することができます。ライセンスの詳細については、http://www.gnu.org/copyleft/gpl.txtを参照してください。
このドキュメントはZabbix 1.8.9のリリースノートを含みます。ダウンロードはこちらから行えます。 http://www.zabbix.com/download.php
このリリースにはZabbix 1.8.xのいくつかの修正と新機能の紹介が含まれます。新機能の概要はhttp://www.zabbix.com/documentation/1.8/manual/about/what_s_new_1.8.9から参照することができます。
Zabbix 1.8でノード構成の分散監視を利用している場合、以下のSQLパッチを実行してください。設定の同期のパフォーマンスが大幅に改善されます。
MySQL:
DROP INDEX node_cksum_1 ON node_cksum;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
ORACLE:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
PostgreSQL:
DROP INDEX node_cksum_1;
CREATE INDEX node_cksum_1 on node_cksum (nodeid,cksumtype,tablename,recordid);
以下にリリースの詳細を示します。これは最新の情報を提供し、主要なドキュメントの補足となります。
1.8.9に含まれるすべてのバグフィックスと改善の一覧
- [ZBX-4352] ホストの一括更新時のテンプレートのリンク処理を修正
- [ZBX-4325] 秒数が0以外の場合のメンテナンス期間の保存処理を修正
- [ZBX-4345] トリガーの再帰的な依存関係のカウントを修正
- [ZBX-4027] トリガーの関数や条件式の浮動小数の比較処理を修正し、計算に利用する小数点以下の桁数を統一
- [ZBX-3551] PostgreSQL利用時のイメージのエクスポートを修正
- [ZBX-3625] Zabbixアグリゲートアイテムのキーのバリデーションを修正
- [ZBX-3117] グラフのコピーに失敗した時のエラー通知を修正
- [ZBX-4326] 誤ったホストプロファイルのフィールドの作成時にエラーを返すようにAPIを修正
- [ZBX-4323] APIを利用したホスト作成時にプロファイルが作成されない問題を修正
- [ZBX-4275] データベースが起動するまで再接続を繰り返すようにZabbixサーバとプロキシ修正
- [ZBX-4159] ヒストリテーブル用の新しいidsを生成する際の問題を修正
- [ZBX-3988] ダッシュボードのメモリリークを修正
- [ZBX-3498] 「お気に入りのグラフ」ウィジェットの「追加 グラフ」や「追加 シンプルグラフ」のポップアップから監視していないホストのアイテムを削除
- [ZBX-3498] 「追加 シンプルグラフ」のポップアップから「ステータス」のカラムを削除
- [ZBX-2919] アイテム作成時に乗数が0になる問題を修正
- [ZBX-3074] アイテムリストの「ステータス」カラムが左に表示されるように移動
- [ZBX-2504] ホストの一括更新で「ホストグループの置き換え」で「グループ」を置き換えられるよう変更
- [ZBX-4265] ホストの入力のバリデーションを修正
- [ZBX-4264] HP-UXのzabbix_agentのコンパイル時の問題を修正
- [ZBX-3504] マップ設定が無い時にマップ画面にテキストによる通知を追加
- [ZBX-3749] ウェブ監視のステップの「要求文字列」のHTML要素をエスケーブするように修正
- [ZBX-3402] テンプレートから継承されたホストのアイテムの「保存時の計算」の上書きをを無効化
- [ZBX-4201] バーレポートでテンプレートのアイテムが含まれていた問題を修正
- [ZBX-4178] FreeBSD上のコンパイル時の問題を修正: union has no member named `sival_int'
- [ZBX-4241] データベース変換処理に「ids」テーブルの切り詰め処理を追加
- [ZBX-2493] アクションのデフォルトメッセージを改善
- [ZBX-2931] デフォルトテンプレートのDNSとIPの項目、アイテムのステータス、トリガーのステータスを修正
- [ZBX-2361] デフォルトのテンプレート「Template_Netscreen_25」のアイテムのキーを修正
- [ZBX-3441] 無効化または削除されたアイテムを処理しないようにサーバを修正
- [ZBX-4249] トリガーウィザードの「マクロの挿入」で式が壊れる問題を修正
- [ZBX-2490] 子ノードの障害対応コメントのフラグを親ノードに同期するように修正
- [ZBX-3743] APIで「limit」オプションを付けてtrigger.getを実行したときにトリガーが返されない問題を修正、「withLastEventUnacknowledged」オプションを追加
- [ZBX-4203] APIのtrigger.updateメソッドが依存関係を削除する問題を修正
- [ZBX-4232] 監視が一時的に有効/無効なった場合の分かりにくいログを修正
- [ZBX-4221] 設定->ウェブ画面のホストによるソートを修正
- [ZBX-4198] 複数のスペースを含むホスト名を利用したアイテムのフィルタリングを修正
- [ZBX-4145] PostgreSQL 9.1以上のイメージインポートスクリプトを修正
- [ZBX-4045] ホストの重複チェックを削除し、サーバがクラッシュしないように修正
- [ZBX-4159] 分散監視環境でヒストリテーブルの新しいidsの誤った処理を修正
- [ZBX-4216] weekdaysのブラジル系ポルトガル語翻訳を修正; Ricardo Santosに感謝
- [ZBX-4205] 継承されたトリガーのステータス変更が監査ログに記録されない問題を修正
- [ZBX-4194] 3桁のノード番号を利用した分散監視環境のSQLエラーを修正
- [ZBX-3257] アイテムのキーのポップアップ内のアイテム種別の自動選択を修正
- [ZBX-4026] unreachable時のSNMPホストの無効化を修正
- [ZBX-3942] AIX上のZabbixエージェントで要求されていない情報を収集しないよう修正
- [ZBX-4087] 設定ファイル処理時のエラーメッセージを修正
- [ZBX-4158] エラーにより停止や異常終了した時のDBのトランザクション処理を修正
- [ZBX-4146] 新しいITサービスの追加後のページのリフレッシュを修正
- [ZBX-4176] APIのaction.updateが引数を必要とするように修正
- [ZBX-2882] いくつかのテンプレートでアイテムvfs.file.cksum[/vmlinuz]の誤りを修正
- [ZBX-4072] イベントの障害対応コメントの処理パフォーマンスを改善
- [ZBX-3829] ホストにテンプレートをリンクした後にトリガーの依存関係が削除される問題を修正
- [ZBX-4131] ログイン後に誤ったページが表示される問題を修正
- [ZBX-4104] Windows上でのスクリプト実行時の処理を修正
- [ZBX-4091] バイナリから不要なライブラリのリンクを削除
- [ZBX-4155] .pidファイルによる複数インスタンスの起動禁止処理を修正
- [ZBX-4056] Windowsパフォーマンスカウンタのメモリ読み込みアクセス違反を修正
- [ZBX-4177] ブラジル系ポルトガル語翻訳を更新; Murilo Moreira de Oliveiraに感謝
- [ZBX-4085] OS X Leopard上のコンパイル時の問題を修正
インストールとアップグレード方法
インストール
詳細はZABBIXマニュアルを参照してください。
アップグレード
ZabbixバイナリのリコンパイルとWebインターフェースのPHPファイルのアップデートが必要です。Zabbix 1.6.xからマイグレーションする場合はデータベースのパッチ適用を行ってください。詳細なアップグレード手順はZABBIXマニュアルを参照してください。
リリース前のテスト
Zabbixサーバ
Zabbixサーバは以下のプラットフォームでテストを行っています。
- Ubuntu Linux, AMD64, kernel 2.6.11, MySQL 5.x
- Ubuntu Linux, Intel, kernel 2.6.15, MySQL 5.0.22, PostgreSQL 8.3
- RedHat EL 5.3, Intel, kernel 2.6.18, Oracle 11gR2
- Slackware Linux, x86, kernel 2.6.29.6, MySQL 5.1.x
Zabbixエージェント
Zabbixエージェントは以下のプラットフォームでコンパイルとテストを行っています。
- AIX 5.2
- FreeBSD 4.x, 5.x, 6.x
- HP-UX 10.x, 11.x
- Linux 2.4.x, 2.6.x
- Linux CentOS
- NetBSD 2.0
- OS/X 10.2
- Solaris 8, 9, 10
- Tru64 5.1B
- Windows XP, 2000, 2003, 2008, Vista
一部のプラットフォームとバージョンに限られますが、コンパイル済みのエージェントをhttp://www.zabbix.com/download.phpからダウンロードすることができます。
商用サポート
Zabbix SIAはプロフェッショナルサービスを全面的に提供しています。また、私たちはトラブルフリーで簡単にZabbix 1.8以前のバージョンから移行するためのアップグレードサービスも提供しています。価格やより詳細な情報については営業までお問い合わせください。
参考
- Zabbix 1.8マニュアル
- Zabbixフォーラム (http://www.zabbix.com/forum)
- Zabbixサポート (http://www.zabbix.com/support.php)
このリリースノートの翻訳は以下の方々の協力により翻訳されました。